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創業100年ピツニーボウズジャパン
発送物に関する全ての業務を省力化
フィジカル×デジタルであらゆるニーズに対応

2021.4.9

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郵便料金計器のパイオニアとして1920年に創業した米国ピツニーボウズ社は、様々な業種・規模の顧客に対して郵便料金計器や封入封かん機をはじめとするドキュメントプロセス事業を展開、提供してきた。創業100年を迎え、蓄積したノウハウを活用してさらなる成長を目指している同社の事業内容や取り扱い製品、今後のビジネス戦略などについて、ピツニーボウズジャパン株式会社Sending Technology ソリューションズ営業本部 パートナー営業セールス部 部長の井上亮氏から話を伺った。

 

 

創業100年のノウハウに新たなソリューションを融合

 

 

ピツニーボウズは、郵便料金計器と封入封緘かん機システムを2本柱に据えてビジネスを展開している。郵便料金計器は、郵便料金を直接封筒に印字することで、切手を貼らずにそのままポストへの投函を可能にする。郵便料金の支払いは、事前に登録した最寄りの郵便局で月ごとに一括精算できる。同社の郵便料金計器には、小型でスマートな「SendProⓇCシリーズ」、郵便料や種類に合わせて製品・グレードを選択できる「SendProⓇPシリーズ」をラインアップしている。

 

井上部長は「切手は個人で使う場合は便利ですが、換金性があるため法人では嫌厭されることがあります。また、料金計器で郵便発送を管理すると、小口現金を全て一貫して管理でき、省力化につながります」と郵便料金計器の導入メリットを述べる。

 
封入封緘かん機としては、「RelayⓇシリーズ」を展開。紙折り、封入、糊付けを自動化し、郵便料金計器と合わせて活用すれば、郵便発送業務の工程をさらに省力化できる。特に、昨年5月に発売した「RelayⓇ9000」は、冊子を含めた複数の郵送物を封入できる対応力が評価され、請求書の発行などの
受託業務を手掛ける印刷会社や受託会社への多数の導入実績を持つ。

 
また、RelayⓇシリーズのソフトウェアとして提供しているSaaSのクラウド型帳票ソリューション「RelayⓇ Communications Hub」は、昨年11月にバージョンアップされEメール配信機能とオーバーレイ機能を拡張した。同システムは、請求書などの文書へ自動的に1通1通異なるバーコードを印字し、並べ替え、同封するべき納品書などを紐づける。

 

「『RelayⓇ9000』は、“大規模な設備は不要だが人手だけでは人件費がかさんでしまう”という数万件の請求書などを受託する印刷会社で導入が進んでいます。請求書はDMなどと異なり、内容が個別になっているため絶対に間違って送付するわけにはいかないので、手作業だと2重、3重のチェックが必要になります。RelayⓇシリーズと『RelayⓇCommunications Hub』の連携は、生産性を向上しつつ、ヒューマンエラーをなくします。機械がバーコードを読み取り、自動的に判断するため間違いのない素早い処理が可能です」(井上部長)

 

昨年、創業100周年を迎えた同社は、これまで培ってきた郵便料金計器、封入封かん機による生産性向上、省力化のノウハウに『RelayⓇ CommunicationsHub』を中心としたソリューションを加えることで、フィジカルとデジタルの融合を推進している。

 
今後のビジネス戦略について井上部長は、「『RelayⓇ Communications Hub』は、受け取り手に合わせ、発送側が紙と電子メールを選択できます。ペーパーレス化が進む中、『紙の方が読みやすい』というお客様と『PCなどで確認できるEメールで欲しい』というお客様とがいる状況はしばらく続くと思われます。ピツニーボウズは、ハードウェアとクラウドを掛け合わせ、ハイブリッドのソリューションでお客様のあらゆるニーズに応えます。また、DMや封筒だけでなく、カタログやサンプル品などの小包の郵送などにも、省力化できる余地があると考えています。現在は、オフィスからの発送物に関する業務を全て省力化していくことを目指しています」と展望した。

 

製品ラインアップ

 

郵便料金計器「SendProⓇC200/300」

 

郵便料金計器「SendPro®C200/300」

郵便料金計器「SendPro®C200/300」

SendProⓇCシリーズは、機械上部の一体型スケールにハガキ、封書、小包を載せると1通ずつ正確に料金を計算、印字する小型の郵便料金計器。そのままポスト投函できるので切手を購入、管理する手間を省くことができる。部門集計の機能を備え、日計・月計・種別データなどの詳細な項目ごとの使用料金を自動で仕分けて管理する。
7インチの見やすい大きなカラータッチパネルは、直感的に操作できるため、多くの人が使うオフィスへのスムーズな導入を可能にしている。最高処理スピード毎分65通のセミオートフィーダーで素早く郵便料金を印字する。
【製品概要】
〈SendProⓇC200〉
・処理速度:最高50通/分セミオートフィード
・部門集計:50部門
・サイズ(ドロップスタッカー付き):横694㎜×奥行394㎜×高さ292㎜
〈SendProⓇC300〉
・処理速度:最高65通/分セミオートフィード
・部門集計:100部門
・サイズ(ドロップスタッカー付き):横694㎜×奥行394㎜×高さ292㎜

 

郵便料金計器「SendProⓇP1000/2000/3000」

 

郵便料金計器「SendProⓇP3000」

郵便料金計器「SendProⓇP3000」

SendProⓇPシリーズは、1分間に最大310通というクラス最速の処理能力を持ち、郵便物の素早い処理で業務の効率化に貢献する。異なる様式の郵便物のサイズや重量を自動で瞬時にはかり、それに応じた郵便料金を算出、プリントするWOW(Weigh On the Way)・DOW(Dimension On the Way)機能を搭載し、手間のかかるサイズや重量ごとの仕分けを自動で処理する。業務の生産性向上とコスト節減を同時に可能とする。
15インチの大型カラータッチパネルは、一度により多くの情報を表示できるため、日頃の業務をさらに効率化する。また、小包受取機能を搭載し、オフィスに到着した小包や重要書類の受取を正確に記録。万が一の紛失や損害に備えることができる。

SendProⓇPシリーズは、封筒へのオリジナル広告印刷が可能。郵便物にインパクトを持たせることで開封率を大幅に向上させる。画像データをネットワーク経由でアップロードすれば、ビジネスロゴや差出人住所、プロモーションメッセージなどを封筒に直接印刷できる。ワンポイントの画像から紙面を埋め尽くすほどのデザインまで、希望通りのデザインをその都度印刷することで、印刷済み封筒の在庫が不要となり経費節減につながる。
【製品概要】
〈SendProⓇP1000〉
・処理速度:最高180通/分
・封筒・葉書仕様:89×127㎜~254×356㎜/封筒最大厚み/16㎜、封筒フラップの深さ/25~98㎜
・サイズ(スタッカーを含む):横1,257㎜×奥行き635㎜×高さ635㎜
〈SendProⓇP2000〉
・処理速度:最高110通(WOW使用時)/分、最高180通/分
・封筒、葉書仕様:89×127㎜~254×356㎜/封筒最大厚み/16㎜、封筒フラップの深さ/25~98㎜
・サイズ(スタッカーを含む):横1,638㎜×奥行き635㎜×高さ648㎜
〈SendProⓇP3000〉
・処理速度:最高205通(WOW使用時)/分、最高310通 /分
・封筒、葉書仕様:89×127㎜~254×356㎜/封筒最大厚み/16㎜、封筒フラップの深さ/25~98㎜
・サイズ(スタッカーを含む):横1,867㎜×奥行き648㎜×高さ648㎜

 
封入封かん機『RelayⓇ2500/3500/4500』

 

小~中規模向けの封入封かん機『RelayⓇ2500/3500/4500』は、毎時最大3,500通の紙折り、封入、封かんを可能にする。紙折りは内3つ折り(C折り)、外3つ折り(Z折り)、2つ折り、4つ折りに対応。高速、簡単に郵便物を作成し、発送業務にかける時間と労力、経費を削減する。
書類に印字したバーコードを元に送付先ごとに郵便物を自動で折り、封入、糊付けするため、手作業よりも正確で間違いのない発送が可能。複数の折り方、紙サイズ、封筒サイズに対応している。封入物が増えても自動で振り分けるので、請求書などの発送物にチラシを同封することで、作業量を増やさずに郵便をより効果的なマーケティングツールにできる。
また、ピツニーボウズのオプションソフトウェア「RelayⓇ CommunicationsHub」とシームレスに連動することで、文書作成のワークフローを最適化。既存システムに変更を加えることなく文書にバーコードを直接追加する。郵便番号順並べ替え機能による郵便料金の割引取得支援(区別郵便物)などの便
利な機能も利用できる。ページ数の異なる文書を選別せずとも、RelayⓇシリーズに文書をセットしてスタートボタンを押すだけで、郵便物の名寄せから紙折り・封入までスピーディに処理する。
【製品概要】
〈RelayⓇ2500〉
・処理速度:2,500通/時
・フィーダー構成:1シートフィーダー、1インサートフィーダー、封筒フィーダー
・卓上設置サイズ:横711㎜×奥行533㎜×高さ635㎜
〈RelayⓇ3500〉
・処理速度:3,000通/時
・フィーダー構成:2シートフィーダー、1インサートフィーダー、封筒フィーダー
・卓上設置サイズ:横711㎜×奥行533㎜×高さ635㎜
〈RelayⓇ4500〉
・処理速度:3,500通/時
・フィーダー構成:2シート、1インサート、大容量封筒フィーダー
・卓上設置サイズ:横911㎜×奥行533㎜×高さ635㎜

 
封入封かん機( ファイル・コントロール機能対応)「RelayⓇ5000/6000/7000/8000」

 

入封かん機「Relay®5000/6000」

封入封かん機「Relay®5000/6000」

RelayⓇインサーター(ファイル・コントロール機能対応)は、中規模~大規模の発送処理向けに設計されており、正確さと安全性が向上するとともに、郵送作業のスピードもアップしている。封筒処理能力は毎時最大5,400通で、請求書、取引明細書、その他の個人宛ての郵便物を迅速に処理する。定形・不定形封書を問わず処理できるため、全ての部門の発送業務を自動化する。手作業への切り替えが不要な“ストレート・ペーパーパス”で郵便作業の中断を最小限に抑える。

封入封かん機「Relay®7000/8000」

封入封かん機「Relay®7000/8000」

同シリーズに搭載されるファイル・コントロール機能は、ピツニーボウズの長年の実績に基づくファイルベース処理技術。マークシート用紙のOMR、通常の一次元(1D)バーコード、二次元(2D)バーコードの読取り機能に加え、リファレンスファイルを用いることで、紙折りや封入作業をコントロールする。どの用紙が紙折りされ、封入されているかだけでなく、顧客ごとのページを特定し、追跡する。
ファイル・コントロール機能を用いれば、ジョブ設定と用紙設定のセットアップが簡素化され、エラーが起きた際は、未完了の文書を容易に再印刷可能。作業の途中でも、正確にどのページが完了したかを確認できる。次に処理されるページを把握可能で、高い生産性を保ちつつ、郵便物が正確に処理されていることを証明する。
【製品概要】
〈RelayⓇ5000〉
・処理速度:4,000通/時
・フィーダー数:最大3(シート/インサートフィーダー)
〈RelayⓇ6000〉
・処理速度:4,300通/時
・フィーダー数:最大5(2ハイキャパシティシートフィーダー、3シート/インサートフィーダー)
〈RelayⓇ7000〉
・処理速度:5,400通/時
・フィーダー数:最大6(2ハイキャパシティシートフィーダー、4シート/インサートフィーダー)
〈RelayⓇ8000〉
・処理速度:5,400通/時
・フィーダー数:最大6(2ハイキャパシティシートフィーダー+4シート/インサートフィーダー)

 

封入封かんシステム「RelayⓇ9000」

 

封入封かんシステム「Relay®9000」

封入封かんシステム「Relay®9000」

RelayⓇ9000は、厚みのある郵送物に対応し、大容量メール処理を可能にする多目的封入封緘かんソリューション。モジュールとして、6段のタワーフィーダーおよびブックレットフィーダーを追加することで、単一シートの帳票と厚さ8㎜までの冊子を一緒に送ることを可能にし、最厚12㎜の封入封かんを実現する。さらにタワーフィーダーを追加すると最大14種類の郵送物を一度に封入できる。
頑丈なマルチファンクション紙折りモジュールは、単一または複数ページのドキュメントの2つ折り、内3つ折り(C折り)、外3つ折り(Z折り)が可能。折られたアイテムと折られていない厚い冊子などのアイテムを簡単に同じ封筒に入れることができる。
オプションのOMRを使用することで、名寄せや選択封入といった、より高い生産性と柔軟性が得られる。大画面カラータッチスクリーンを使用すれば、細かいセッティングも簡単に行うことができる。
【製品概要】
〈RelayⓇ9000 インサーター〉
・処理速度:4,000通/時
・サイズ:横1,075㎜×奥行1,150㎜×高さ750㎜

 
クラウド型帳票ソリューション「RelayⓇ Communications Hub」

 

クラウド型帳票ソリューション「Relay®Communications Hub」 イメージ図

クラウド型帳票ソリューション「Relay®Communications Hub」 イメージ図

RelayⓇ Communications Hubは、煩雑な経理業務の効率化をサポートし、請求書・納品書発行や発送物作成業務のDX化を実現する。基幹システムを変更することなく動作するクラウド上のソフトウェアで、請求書などの印刷データのPDFをクラウド上にアップロードすると2Dバーコードを自動で付与する。封入封かん機RelayⓇシリーズがバーコードを読み取ることで、宛名ごとの仕分け、丁合い、並び替えを簡単正確に処理する。
また、顧客番号や請求書番号と紐づけることで簡単にEメール配信が可能。効率化を図りつつ電子媒体を希望する顧客にも対応するほか、コロナ禍による在宅ワークで受取人が不在の場合などで活躍する。
個別の印刷内容を与えると自動的に重ね合わせて印刷するオーバーレイ機能を持つため、項目の枠などのレイアウトが記入された帳票を用意しておけば、事前に印刷帳票を購入する必要がなくなり、経費削減に貢献する。帳票の印刷は縦、横どちらにも対応。全ての宛先にDMやお知らせ文書などの差し込みが可能で、発送ごとに内容を変更できる。

 

ピツニーボウズジャパン:https://www.pitneybowes.com/jp