ハイデルベルグ 独・メディアハウス社でスピードマスターXL106-6+L 2020ジェネレーションが売上増に貢献
2020.9.24
ドイツのミュンスターランド地域にはIT企業群が密集している。なかでも、eコマースサービスを提供し、パッケージ印刷会社を運営するメディアハウス社は、今年の1月、ハイデルベルグ社のスピードマスターXL106-6+L 2020ジェネレーションを導入した。スピードマスターCD102-5+Lの入れ替えで導入したもので、パッケージ印刷会社へのスピードマスター2020ジェネレーション最初の導入となった。
加えて、メディアハウス社はハイカラープロも使用し、湿し水装置の最適化のフィールドテストも行っている。
メディアハウスグループのマネージングパートナーであるヤン・ヘンドリック・ウォルフォート氏は、「新しいマシンはすでにパフォーマンスが2桁改善されています。そのパフォーマンス、可用性、高品質、およびオペレータをサポートするために設計された新しいスピードマスターオペレーティングシステムに感銘を受けました。」と語っている。
メディアハウス社は昨年末、新しいパッケージ印刷ソリューションに合計450万ユーロを投資した。その多くは印刷機への投資となる。しかし2020年3月に新型コロナウイルス感染拡大の影響でロックダウンが発出され、世界は変貌した。「現在、折り箱の印刷は私たちの仕事のほぼすべてを占めており、コロナウイルス流行の間、この新しい印刷機には本当に助けられました。私たちは最前線のサービスと見なされ、実際に売上は5%増加しました。」と、ヤン・ヘンドリック・ウォルフォート氏は説明する。食品業界の顧客やディスカウント業者にとって、ロックダウンは彼らのビジネスにとって追い風になった。
メディアハウス社の多くの顧客はビジネスが再び回復し始めている高価格の家具業界であり、そこには同社の特徴である幅広いアプリケーションが提供されている。多くの顧客は、eコマースおよび印刷サービスから得られる相乗効果を活用し、強力な顧客定着率がメディアハウス社に競争上の優位性をもたらしている。
新しいスピードマスターがパフォーマンスで2桁の向上
導入された「スピードマスターXL106 2020ジェネレーション」は、AI(人工知能)と自動化の分野において、最新で革新的なソリューションを備えている。現在、パッケージ印刷に関わる企業は、少部数化と短納期のため、新たな課題に直面しているが、新しい印刷機はプロセスを最適化し、自動化のギャップを埋めることで、この課題へのソリューションを提供している。「スピードマスターXL106は、私たちの会社の全社的コンセプトに合致しています。私たちは自分たちを印刷会社として見るだけではなく、最新の機械で顧客に最高のソリューションを提供するプロセスサプライヤーだと思っています。」 と、ヤン・ヘンドリック・ウォルフォート氏は説明する。
なお、導入にあたりメディアハウス社のニーズに合わせてカスタマイズされている。例えば、印刷ユニット1と6のハイカラーマルチドライブインキユニットドライブによって、他の準備プロセスと並行して洗浄することや、製造中にインキユニットを洗浄することができる。これは、パッケージ印刷で頻繁に発生するスポットカラーで特に重要となる。
かさ上げされた機械はロジスティクスシステムで動作し、より高いパレットでも処理が可能。特別なオプションとしては、最大1.6㎜の厚さの原反を印刷することができ、高いレベルの柔軟性を実現している。通常このタイプの印刷機は、厚さ1㎜までの厚紙を印刷できる。
またプリネクトインプレスコントロール3は、色を即座に測定、制御し、その場で見当を合わせ、紙の無駄を最小限に抑え、最短の準備時間を実現する。インスペクションコントロール3の用紙検査システムは、最初のシートから最後のシートまで安定した品質をもたらす。「これらはすべて非常に重要です。なぜなら持続可能性は私たちが情熱を注いでいるものだからです」と、ヤン・ヘンドリック・ウォルフォート氏は述べている。
ハイカラープロ – 新しいリモート調整可能な湿し水装置 –
「新しい印刷機は、インテリジェントなアシスタンスシステムとナビゲート印刷でオペレータをサポートします」と、印刷部門のマネージャーのマルコ・セゲラー氏は報告する。彼は「ハイデルベルグは新しいハイカラープロで特別なものを創りましたね。特に前の印刷機と比較して紙の無駄が50%減り、一貫した印刷品質が得られるなど、リピートジョブ等では、その利点を最大限に活用しています」。
また、新しいハイカラープロによってスピードマスターXL106の湿し水装置を自動化。湿し水の量は、パンローラーと計量ローラーの間で決定され計量される。この目的に必要な胴間圧の調整は、プリネクトプレスセンターから直接モーターで実行できるようになった。これにより時間と労力が節約され、生産中でもコントロールパネルから微調整が可能になる。
湿し水装置の基本設定はデジタルで記録され、プリネクトプレスセンターXL3から、湿し水の計量を片側だけで調整することも可能になった。「インキングに関連するサービスコールの80%は不正確な湿し水装置の設定に起因します」と、ハイデルベルグ社の枚葉印刷機責任者であるライナー・ウルフは説明する。「ハイカラープロでは、リモートサービスでも利用できる測定可能な設定が決められています。これでオペレータはコントロールパネルから、片側の湿し水の増減を測定できるため、素早く、より繊細に、汚れが出ている箇所にさらに正確に近づくことができます。これによりヤレ紙を減らし、OKシートに早く到達でき、安定した生産稼働条件が実現します」。
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