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【特別座談会】コームラ&富士ゼロックス 印刷業の経営課題への対応に寄与する 「Production Cockpit」

2020.3.16

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未来の印刷業へ~

デジタル技術と経営課題を解決する顧客支援の力で企業を進化させる

 

◎ 座談会メンバー ◎

株式会社コームラ  代表取締役社長 鴻村 健司 氏

富士ゼロックス株式会社
グラフィックコミュニケーションサービス事業本部
GCS営業部 マーケットサポート部 販売促進グループ 経営支援担当   粟田 和哉 氏
SE部 SE 技術グループ    鈴木 拓馬 氏

 

印刷会社を取り巻く経営環境は、市場の縮小への対応だけでなく、地球環境への配慮や働き方改革への取り組みなど様々な角度から変化することが求められている。企業として発展的に存続していくためには、業務の効率化や省力化による経営のスリム化、設備投資や人材育成を通じて新市場の獲得に取り組むなど、戦略的な経営が必要である。自動化やフルデジタル化を進め、時代のニーズに応じながら事業を変革している株式会社コームラの鴻村健司社長と、経営課題を解決するソリューションの提供などを通じた顧客支援を行っている富士ゼロックス株式会社グラフィックコミュニケーションサービス事業本部の粟田和哉氏と鈴木拓馬氏による座談会を行い、Production Cockpitが加速させる印刷業のフルデジタル化と未来の印刷業について語られた。

 

 

市場を絞ったビジネス創造で進化

 

- 現在、印刷会社が置かれている状況として、多角的な視点での業態変革が求められています。変化する企業として、コームラさまの沿革からお聞きします。―

-鴻村- コームラは、1937年に創業しました。岐阜に軍需工場があったことから軍関連の事務用品や雑貨を扱い始めたのが商売の始まりです。主に全国の官公庁の出先機関へ帳票や帳簿等を販売していました。この仕事はデジタル化と共に縮小し、現在は全体の1割程度残っているだけです。

その後、国立大学、病院、裁判所など国の機関から印刷物を請け負うようになりましたが、競争の激化と、デジタル化でなくなっていきました。そこで改めてターゲットを見直し、大学に絞りました。
コームラには国立大学との仕事のノウハウがあったので、私立大学へも展開したのです。大学で扱うあらゆるものを受注するようにしました。現在は、事務の仕事だけでなく、研究室のホームページ制作や報告書の作成、学生を募集するためのWebサイトの運営、オープンキャンパスで配布するグッズづくりなど、大学で使う全てのものを制作します。
さらに発展して大学の学会運営に関する業務を全て行う「学会サポート事業」があります。抄録集や研究報告書の印刷から派生したもので、その周囲に存在する付帯サービスに着目しました。学会担当の先生の煩雑な業務を支援することが目的です。開催告知のポスターにはじまり、Webサイトの立ち上げ、出欠管理、当日の原稿の準備や抄録集の制作、出席者の名札や事前資料を送るための宛名ラベル、会場の看板、PCの設定、さらには学会後の懇親会の幹事まで行います。
約3年前から始めたこのビジネスも、年間の売り上げは2億円、全体の売り上げの約2割を占めるまでに成長しています。学会の中でも、大手企業が参入してくる大口の仕事ではなく、500名~2,000名程度の中規模の学会をターゲットとしているので、デジタル印刷の特性を活かすという意味でも最適です。

 

 

デジタルの世界へ行きたい

 

- 印刷を軸にビジネスが大きく変化しているということですね。―

-鴻村- かつてオフセットで印刷していたものが少部数化し、デジタル印刷に適した数量になってきています。受注内容をみると、平均1,000部前後ではないでしょうか。文部科学省に提出する書類などもPDF化され、デジタル化も進んでいます。

コームラ 鴻村健司 社長

コームラ 鴻村健司 社長

弊社は、岐阜県で一番最初にオンデマンド機を入れました。それが富士ゼロックスさんの「DocuTech 135」です。父が社長の時代でしたが、その時の決断がなければ今のコームラはなかったのではないでしょうか。まさに会社の分岐点だったと思います。現在は、モノクロ機8台、カラー機3台を設置しており、オフセット印刷機はありません。
デジタル化に向かっていったきっかけは、富士ゼロックスのユーザー会ドキュメント・サービス・フォーラム(以下、DSF)のアメリカ視察ツアーです。そこでアメリカの企業を見学し、この方向へ進みたいと思いました。高給取りの印刷ディレクターが仕事を動かしており、工場には人があまりいません。新しい印刷会社の可能性を感じました。
印刷の真のクオリティとは何かを考えるようになりましたし、とにかくデジタルの世界へ行きたいと思い、オフセット印刷からデジタル印刷へシフトしたのです。
現在のコームラはICS(Information& Communication Service)カンパニーとして、お客様が、その先のお客様との間のコミュニケーションを最適化するための提案を行うことを目指しています。その一つに学会サポート事業があり、デジタル印刷機を軸にビジネス展開しています。学会業務を全て請け負うサービスへブラッシュアップしたことで、具体的に取り組む方法が見えてくるようになってきました。そこにデジタルの技術が生きてくると感じています。

中でも富士ゼロックスさんのプロダクションプリンター「Iridesse™ ProductionPress」が登場した時、クオリティを見てオフセット印刷機からシフトしても問題ないと思い、オフセット印刷機を捨てる決断をしました。同機を導入するにあたっては、富士ゼロックスさんのご協力を得て、ものづくり・商業・サービス生産性向上支援事業(ものづくり補助金)を活用しました。

 

 

補助金の活用で企業力を強化

 

-粟田- 企業によって設備投資のタイミングは様々ですが、現在、中小規模の事業者様に対しては国の政策として補助金事業に継続的な予算が編成されています。また、経営力向上計画や地方自治体が推進する先端設備等導入計画、経営革新計画が認定されることで、税制優遇措置が受けられます。新たな分野への進出など新規投資が必要な企業にとっては、これらの制度を活用する絶好の機会です。

富士ゼロックス 粟田和哉氏

富士ゼロックス 粟田 和哉氏

2019年7月に、「中小企業の事業活動の継続に資するための中小等経営強化法等の一部を改正する法律(中小企業強靱化法)」が施行されました。これは企業の事業継続計画(BCP)の策定を促すものです。近年、自然災害による甚大な被害が増えていますが、中小企業でBCPに取り組んでいるのはわずか15%程度といわれています。ですから、災害に対する備えをしっかりととった企業を増やそうということが目的にあります。

なお、経営力向上計画が認定されると法人税の控除を受けることができ、先端設備等導入計画では固定資産税の控除が受けられます。こうした機会を有効に活用するためにも積極的にお勧めしていますが、各税制優遇制度の申請には事業計画書の認定が必要になるため、富士ゼロックスでは、それらに関する支援も行っています。
その際には、経営方針や設備投資の目的を理解しながら進めます。コームラさまの時には、「脱オフセット」「IT化」「働き方改革」といった要素を盛り込み、革新的サービスの分野で、「脱・オフセット 全面POD印刷化による学会サポート事業の拡大活動」という事業計画で申請しました。
ものづくり補助金の制度への取り組みを機に、経営の課題を明らかにし、それらに対する解決策を考えていくことを視野に入れ、事業計画を練り上げます。印刷会社様の場合、地場・地域に欠かせない企業として、地域活性化に貢献されている企業が多く、総合プロデューサー的な役割でマネジメントする力もあります。各社の強みを活かしたものにするためにヒアリングを行い、それをカタチにしていけるように努めています。

 

 

ワークフローが会社を変える

 

鴻村― ものづくり補助金の申請にあたっては、完全デジタル化することのメリットについても、現場が調査しました。

印刷スピードのみでは、オフセット印刷のほうがデジタル印刷よりも1分間に刷れる枚数は多いです。しかし、オフセット印刷の工程には刷版交換、試し刷りなど、デジタル印刷にはない様々な作業があります。加えて昼休みは稼働できないので休憩時間も考慮しますが、デジタル印刷機は機械に任せておけるので休憩時間は関係ありません。こうしたことも全て含めて合算すると、オフセット印刷よりもデジタル印刷のほうが1.3倍の稼働率になることがわかりました。これは意外な結果でした。

オフセット印刷をなくしたことで、CTPやインキ濃度計も不要になり、CTPルームの1部屋が空きました。オフセット印刷を担当していた人材は製本など別の部署にシフトするということが起きました。それと併せて工場の壁紙や床材も変えるなど、全面的にリニューアルしました。

フルデジタル化にシフトしたことのメリットを感じています。今まさに、会社が変わる分岐点の真っただ中にいると実感しています。

また今回のものづくり補助金申請における大きなポイントに「働き方改革」があります。それを実現するためのワークフローと自動化を考えました。すでに富士ゼロックスのデジタルワークフロー「FreeFlow」を導入して、一定の効果を得ていました。FreeFlowの活用については、DSFの中に「FreeFlow研究会」があり、参加メンバーで研究してきました。成果として、作業時間が削減できたことが分かっています。コームラでは1年目に作業工数が752時間削減され、2年目はさらに増えて840時間を超え、3年目は2,000時間に迫るものでした。この研究会で検証に参加した12社の削減時間の総計は約5,000時間となり、削減した時間をコストに換算すれば、「デジタルプリンターが1台購入できますね」という発表を行いました。

ワークフローツールを活用することでコスト削減や経営効果に繋がることが分かっていたので、より効率的なワークフロー構築のために、「Production Cockpit」にも注目しているところです。

 

 

もの補助で働き方改革

 

-鈴木― これまでも自動化に向けて、FreeFlowとデジタル印刷機で、工程の最適化を実現されてきたと思います。FreeFlowはプリント工程に特化したものですが、Production Cockpitではさらに広げて受注や制作、加工、発送まで含めたワークフロー全体の最適化を図ることができます。

Production Cockpitのコンセプトの一つに「オープン化」があります。多くのお客様は多様なメーカーの新旧、様々な設備をお使いになる中で、それぞれ異なる管理が必要なことに課題を感じているとお聞きしますが、Production Cockpitでは機種を選ばず統一的な管理が可能です。JDF連携可能な機種に関しては自動的なデータのやり取りも可能ですので、面倒なジョブの設定作業や実績収集を「自動化」することができます。また、印刷工程の効率化だけを求めても工場の生産性は向上しません。Production Cockpitは、各ジョブが現在どの工程のステータスにあるかを一元的に把握することができます。様々な機器をつなげて生産に関する情報を一か所に蓄積すると、これまで見えてこなかった現場改善の糸口が見えてきます。これがProduction Cockpitの考える「見える化」です。
多くのお客様が時間を取られている業務の一つに工務の方が作業計画を立てる作業があると思います。 Production Cockpitは自動でジョブのスケジューリングができるため、これまで場合によっては半日を要することもあったこの業務を簡素化することができます。その際に同じ用紙は作業順序をまとめるなど、人が頭の中でやっているような計画を自動化できる点もポイントです。
このような仕組みを駆使すれば、少ない人数で高い生産性を目指すスマートファクトリー化の実現に近づくと思います。

 

受注/入稿から発送まで、印刷の全工程を1か所で管理可能な統合型ワークフローシステムを実現する、富士ゼロックスのソフトウェア 商品。「オープン化」「全工程の自動化」「見える化」を通じて生産性向上と業務改善を図り、印刷会社のスマートファクトリー化を実現 するとともに、働き方改革など印刷ビジネスの変革に寄与する。 https://www.fujixerox.co.jp/product/software/prod_cockpit

受注/入稿から発送まで、印刷の全工程を1か所で管理可能な統合型ワークフローシステムを実現する、富士ゼロックスのソフトウェア商品。 「オープン化」「全工程の自動化」「見える化」を通じて生産性向上と業務改善を図り、印刷会社のスマートファクトリー化を実現するとともに、働き方改革など印刷ビジネスの変革に寄与する。
https://www.fujixerox.co.jp/product/software/prod_cockpit

 

 

鴻村― 実は、デジタル印刷機へ設備を切り替えたきっかけの一つに人材確保に関する課題があります。オフセット印刷の現場は、職人さんが必要です。しかし、職人さんも高齢化が進む中で、印刷の現場に入ってくれる若い人を獲得することは難しいといった技術継承の問題がありました。一方、デジタル印刷機であれば、若い人にも興味をもってもらえて、女性でも扱いやすいシステムです。
コームラでは毎年、新卒採用を続けていますが、雇用は地元に貢献できる要素の一つでもあります。特に岐阜県は地元で働きたい若者が多い土地柄でもあり、雇用はしっかり考えていきたいです。

 

-粟田― オフセット印刷からデジタル印刷へシフトする理由は、コスト、納期、部数といった課題への対応だと言われてきました。それが最近では、職場の高齢化や技術継承といったスキルレスオペレーションへのニーズも高まっています。

加えて、オフィスにも置けて、インキや溶剤を使わないなど環境負荷が低いことも大きなメリットです。品質面も向上しているので、トータル的にデジタル印刷機が良いという選択をされるお客様が増えてきていると感じます。デジタル印刷機の品質が向上したことで、クリエイティブな仕事の受注で企画やデザインを提案する仕事が増え、スタッフのモチベーションアップにも繋がるというプラスの要因も期待できます。

 

富士ゼロックス 鈴木拓馬 氏

富士ゼロックス 鈴木拓馬 氏

-鈴木― 若い人に印刷業界にどんどん入ってきてもらうためにデジタル印刷やデジタル技術が役立つということには私達も同じ思いです。業界を発展させていくためにも、若い人が興味を持つ働き方に貢献したいです。AIやスマートグラスなど最先端の技術の魅力も取り入れながら“カッコいい”と思われるような世界を作りたいと考えています。スマートファクトリーのその先に、働く人にとって魅力的な職場が実現できたらいいなと思います。

その意味でもProduction Cockpitは、使う人が見やすく、操作しやすいだけでなく、“カッコよさ”も意識したデザインになっています。これまで業務システムにデザイン性は必ずしも重要視されてこなかったと思いますが、より多くの方々に使ってもらうためには、そうした視点も必要です。

 

-鴻村― これからの印刷業にとって人材採用や働く環境については、働き方改革の推進や同一労働・同一賃金の実現など、さらに大きな問題になってくると思います。その意味でも、オートメーション化を目指しています。

Webから印刷を受注し、自動で製造現場へ流していく。見積もりから工場業務を連動させていかないといけないと思っています。

そこにProduction Cockpitがあれば、営業がMISに入力した受注情報を一気通貫で各工程の現場に流すことができるため、確認しながら仕事がスムーズに流れるワークフローが実現すると思います。ただし、自動化を実現するためには社内にSE担当者を配置する必要もあり、そのあたりが課題です。SE人材の獲得が一番大変だからです。

 

 

フルデジタル化と見える化

 

-鴻村― フルデジタル化を目指している中で“見える化”も進めたいと考えており、1日の業務の附加価値が見えるように変えました。ただ、運用テストの段階で、現場が原価を入力する手間を惜しまないとか、関連業者との請求書のやり取りの問題とか、そうした部分で課題が残っているのかなと思います。

 

-鈴木― 工務の方の入力を習慣づけるといった課題に対して、Production Cockpitでは紙とシステムの二重入力がなくなるなど、入力のしやすさを提供できるのではないかと思います。さらに将来的にRFIDなどを活用すれば機械や人の動きの情報も、ストレスなく得られるようになると考えています。

ただし、入力作業は働いている人の気持ちも影響してくるプロセスだと考えています。富士ゼロックスではモチベーションアップに繋がるような仕掛けづくりにも取り組んでいます。

生産の最適化についても、これまでは熟練の工務担当者が仕事の順番を決めていたと思います。これからはAIなどを活用し、機械が最適な作業指示を出せるように研究を進めています。現段階では、同じ用紙の仕事でまとめたり、加工と印刷の順番を機械の空き状況を見ながら判断するというところまできています。

Production Cockpitの開発には、多くのお客様の声が反映されており、お客様と一緒に作ってきた商品です。今後も多くの意見を取り入れ、より良いものへと進化させていきます。

 

-鴻村― もっと自動化を進めたいと考えている背景に、投資との関係があります。実現できれば余剰人員が生まれ、別の業務を担ってもらうことができます。その分、利益を出せるようになり、その利益で別の分野に投資して、新しいビジネスを生んでいきたいです。

現在、コームラは100年100億企業を目指しています。20億円規模の企業を5社設立し、社長を5人輩出したいという夢があります。すでに「オンデマンド印刷」「学会サポート」「Web・システム」の3つの事業が成り立っていますから、残り2つの事業を生み出さないといけません。そのためにも投資が必要で、自動化を進めることを考えているのです。

またこうした計画は、社員に夢を与えることができるのではないかと考えています。

 

-鈴木― 自動化などの業務改善を実現するにあたっては、単にシステムを導入するだけでなく、運用とシステムを合わせることが必要です。そのために、お客様の実際の現場に足を運び、各部署へのヒアリングを通じて業務の流れをお聞きし、整理して、業務改善のために必要なことを洗い出していくといったコンサルタント的な業務にも力を入れて行っています。

同じ社内にいても隣の部署が何を考え、何に取り組んでいるのか知らないということがあると聞きます。「知らなかったことを教えてくれた」との評価も頂いています。社内の情報やプロセスの共有化を進めることにも力を入れていきます。それが経営課題の解決にも繋がっていくと思うからです。

 

-鴻村― コームラもコンサルティングを受けているその1社です。これから色々な数字を出して、具体的に進めていくという段階です。鈴木さんなど富士ゼロックスさんのSEの方が各部署まで出向いて社員にヒアリングを行い、現場でどんなことができるのか見て下さっています。これからが楽しみです。

 

コームラの鴻村社長(中央)と富士ゼロックス粟田氏(右)と鈴木氏(左)

コームラの鴻村社長(中央)と富士ゼロックス粟田氏(右)と鈴木氏(左)

 

フルデジタル化で未来が変わる

 

-粟田― 富士ゼロックスでは、企業支援の一環として、様々な教育事業も行っています。例えば、経営者や幹部候補生を対象に行う「印刷創世研究」もその一つです。経営戦略を立案し、実行するための実践的な学びを提供しており、事業承継を支援する内容です。事業承継は、印刷業界においても大きな課題になっていると思います。

また、最近注目の高いSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについての支援も行っています。SDGsの視点から必要な取り組みを事業計画に盛り込むことなどを、印刷会社の方々に提案していく活動です。

SDGsへの取り組みは、企業をアピールするツールにできます。社会へ貢献している会社は、就職先としても重要なポイントになっており、特に若い世代では、やりがいのある仕事や職場に価値を求める人が多いです。そして、環境やダイバーシティなど、すべてに繋がっていきます。会社の社会的評価を見える化するツールとして認知されやすいため、取り組む企業が増えているのだと思います。SDGsへの取り組みは、世界的な共通プラットフォームとしても活用ができるので、取り組みやすいと感じています。

なお富士ゼロックスには、中小企業診断士の資格を取得した社員が数多くいます。彼らのスキルを発揮してもらうことで、印刷会社を元気にしたいと考えています。社員自身にとっても、個のスキルを活かした活躍の場ができ、経営者の方と直接お話しする機会を得て自信にも繋がり、事業への貢献を実感することでモチベーションアップに繋がるなど、良い循環ができると期待しています。

社会の変化を感じとり、富士ゼロックスも変わり続けます。プリンターメーカーのイメージが強いと思いますが、それ以外にも支援できる体制を構築し、人員を強化して対応していきます。

 

-鈴木― コームラさんはフルデジタル化を目指していて、世の中でもDX(デジタルトランスフォーメーション)に対する注目が高まっています。そうした中で、まだ手を付けていない企業、そこに踏み切れない企業もあります。利益を確保して企業を存続させるためにも、まずはオートメーション化に向けて「機械」「ソフト」「人」の3点でご支援していきたいと考えています。

そして1社だけが勝ち残るのではなく、企業間の繋がりを持ち、強みを持った各社が効率的なスマートファクトリーを実現し、連携していく。それによって仕事を増やしていくという未来のお手伝いがしたいと考えています。そのためにもデジタル技術をフル活用してもらい、最適なメディアを提供していくビジネスモデルの構築を支援していきたいです。

 

-鴻村― 今まさに、デジタルで会社を変えていくということを始めています。仕事の仕方、働き方などの未来が見えそうなところにきています。印刷工場の典型だった会社から、「こんなところで働いてみたい」「毎日、会社に来るのが楽しい」という環境に変えていきたいと思っています。富士ゼロックスさんと共に、新しい印刷業の未来を創造していきたいですね。

 

【富士ゼロックス Production Cockpit について】

Production Cockpit(プロダクションコックピット)は、受注/入稿から発送まで、印刷の全工程を1か所で管理可能な統合型ワークフローシステムを実現する、富士ゼロックスのソフトウェア商品。「オープン化」「全工程の自動化」「見える化」を通じて生産性向上と業務改善を図り、印刷会社のスマートファクトリー化を実現するとともに、働き方改革など印刷ビジネスの変革に寄与する。

https://www.fujixerox.co.jp/product/software/prod_cockpit