モリサワ 東京2020公認プログラムの文字文化フォーラムに320人

モリサワ文字文化フォーラムに300人を超える参加者
モリサワ文字文化フォーラムに300人を超える参加者

モリサワは、1月22日、大阪本社で日本を代表するピクトグラムデザイナーの廣村正彰氏を迎え、東京2020公認プログラムとして「第28回モリサワ文字文化フォーラム」を開催した。定員の2倍を超える320名人が参集したフォーラムでは、東京2020オリンピックスポーツピクトグラムのデザイナーでもある廣村正彰氏が「ピクトグラムその機能の役割からデザインまで」をテーマに講演し、盛況の文字文化フォーラムとなった。

挨拶する森澤社長
挨拶する森澤社長

開講に先立ち挨拶に立った森澤社長は、「廣村氏には2009年に竣工した当社大阪本社ビルのサインデザインをお願いした。ピクトグラムが広く認知された1964年の東京オリンピックは、モリサワにとってもエポックメーキングな年であった。当時、手動写植機メーカーであった当社がNHKから委託を受けて国産初のテロップ機を開発した。モリサワの文字がオリンピックの速報や放送用に使われ、今回も創業者・森澤信夫の意志を受け継ぎ、『何らかの形でオリンピックに協力できないか』と考え、文字の会社として東京2020公式フォントを提供している。公式フォントとピクトグラムは非常に近い存在であり、モリサワも廣村氏とともに東京2020大会を成功に導く力になりたい」と述べた。

ピクトグラムは、文字同様にユニバーサルなコミュニケーションツールとして情報を伝える役割を担っている。

ピクトグラムを語る廣村氏
ピクトグラムを語る廣村氏

1964年の東京オリンピックで「情報伝達」という点を重視してスポーツピクトグラムが作られ、東京2020大会のスポーツピクトグラムはその考え方が競技や技術の進化と共に、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出し世界各国で発展してきた。
講演で廣村氏は、ピクトグラムの起源から、オリンピック歴代大会の象徴的なデザイン、東京2020スポーツピクトグラムの開発に至るまで、現代の環境下でのピクトグラムのデザインや表現について語った。また廣村氏は横須賀美術館、すみだ水族館、9hナインアワーズ、台中国立歌劇院、名古屋城本丸御殿、そごう・西武、ロフトのアートディレクション、東京2020スポーツピクトグラムなどデザインにおけるピクトグラムの役割を語った。

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