HDF21 関東甲信越静セミナーでeビジネスの先駆者・夏野氏が講演

ハイデルベルグ・ジャパンによるハイデルフォーラム21(HDF21)第68回関東甲信越静地区セミナーが、2月19日、東京駅近くのTKPガーデンシティPREMIUM京橋で開催された。講師には、慶應義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授の夏野剛氏を招き、「ビッグデータで変貌する社会に生き残る日本企業の未来~いかにしてデータから価値を生み出すか~」をテーマに行われた。

講演する夏野剛氏
講演する夏野剛氏

講師を務めた夏野氏は、NTTドコモの「iモード」サービスを立ち上げた一人であり、現在はドワンゴ、トランスコスモス、セガサミーホールディングス、グリー、DLE、USEN-NEXT HOLDINGS、日本オラクル、Ubicomホールディングス、クールジャパン機構などの取締役を兼任しており、ITビジネスの現在と、次にくるものを見ている一人といえる。

講演会では、冒頭、日本を含めた先進国の過去20年間のGDPと人口の成長推移を紹介しながら、これまで日本は「IT革命」を本当の意味で理解していなかったと指摘し、IT革命により起こっていることを解説した。IT革命により、“効率革命”“検索革命”“ソーシャル革命”が起き、それによってパワーバランスが大きく変わり、社会は多様化へ移っている。その中で登場した、AIとビッグデータは、IT革命をさらに加速させている。

一方、人口減少と多様化で国内市場は縮小していくという課題を抱える日本には、”お金””優秀な人材””技術”という三種の神器が残っており、この3つをいかにビジネスに繋げていくかという手腕が経営者に問われているとした。また日本の残された道として、①イノベーションを作り続けること、②グローバル市場へ大規模に進出すること、の2つの道を提案した。

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