大鹿印刷所 完全自動化指向のスピードマスターXL106、2台分の生産力に

Push to Stopを実現するスピードマスターXL106
Push to Stopを実現するスピードマスターXL106

ハイデルベルグ社製「スピードマスターXL106」を導入した(株)大鹿印刷所(本社/岐阜県損斐郡大野町、大鹿道徳社長)は、10月20日、岐阜県揖斐郡の大野町の本社でハイデルベルグ・ジャパン(株)協力のもと、記者懇談会を開催し、導入の経緯や現在の稼働状況などを報告した。

『スピードマスターXL106』は、ハイデルベルグが提唱する『Simply Smart』を具現化し、完全自動運転を実現する『Push to Stop』コンセプトに基づいて設計された最新のdrupa2016モデルのオフセット印刷機。『Push to Stop』とは、プリネクトによって作成されたジョブチケットに従い、印刷の順序を含めたすべての前準備が自動的に行われ、印刷機が停止指示を出さない限り、自動運転を行うもの。

発表する大鹿印刷所の大鹿社長(左から2人目)とスタッフ
発表する大鹿印刷所の大鹿社長(左から2人目)とスタッフ

同社では、老朽化した他社製印刷機2台を撤去して同機を導入し、今年1月より本格稼働を開始している。現在では、1日で約18ジョブ(平均3,000ロット)をこなし、印刷準備時間を含め1ジョブあたり約12分という高い生産性を実現。これにより導入から数ヵ月で、撤去した印刷機2台分以上の生産力に達している。

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