凸版印刷 デジタル対応のバリアフィルム開発

凸版印刷は、透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」で、HP Inc.( HP)の協力のもと、HPが提供する軟包装向けデジタル印刷機「HP Indigo」に対応したレトルト包材向けの新製品「GL FILMデジタル印刷グレード」を開発した。凸版印刷は9月下旬から国内外の市場に対し、同製品を、パスタソースやビーンズなどレトルトパウチ食品向けに提供していく。

デジタル印刷に対応したレトルト包材向けの透明バリアフィルムは、同製品が世界初となる。

「GL FILMデジタル印刷グレード」は、透明バリアフィルムでは困難とされていた、レトルト殺菌後の酸素バリア性および水蒸気バリア性を従来同等に保ちながら、小ロット多品種なパッケージの提供を実現するデジタル印刷への対応を可能にした世界初のバリアフィルム。流通・メーカー企業は、同製品を用いたパッケージを導入することにより、生活者の多様化するニーズに対応した高付加価値商品の提供が可能になる。

凸版印刷は「GL FILM デジタル印刷グレード」を、食品業界だけでなく、将来的に高温多湿化での耐久性が求められる医療医薬や産業資材分野向けにも展開していく予定。さらに、今後も拡大する透明バリアフィルム市場に対し、より一層のバリア性や長期信頼性に優れた製品の開発を推進、透明バリアフィルム事業全体で2020年度に約1,300億円の売上を目指す。

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