【印刷ビジネスモデル集2019】= 情報印刷 =新しい価値を創造する「タイアップ・ファクトリー」誕生

【印刷ビジネスモデル集2019】<br>= 情報印刷 =<br>新しい価値を創造する「タイアップ・ファクトリー」誕生

2社の技術的強みが融合した一貫生産工場

菊全判カラー5色機H-UV搭載リスロンG40
菊全判カラー5色機H-UV搭載リスロンG40

情報印刷株式会社は、今年2月、日本プロセス秀英堂株式会社との協業による新しい印刷工場「タイアップ・ファクトリー」を開設した。

タイアップ・ファクトリーは、もともと情報印刷が、日本プロセス秀英堂の敷地の一角を借りて稼働していた情報印刷第3工場をリニューアルオープンしたもの。高付加価値印刷に取り組む情報印刷と、高品質印刷に強みを持つ日本プロセス秀英堂が、それぞれの技術的強みを掛け合わせることでヴァージョンアップを図り、新たな印刷の価値を創造する工場となった。

タイアップ・ファクトリー開設にあたって情報印刷では、新たにKOMORIの菊全判カラー5色機「H-UVリスロンG40」(以下、リスロンG40)とホリゾンの無線綴じ製本ライン「CABS-4000V」(以下、CABS4000V)を導入し、印刷だけでなく後加工まで含めた一貫生産ラインを構築している。

18駒丁合機と連携した無線綴じ機
18駒丁合機と連携した無線綴じ機

リスロンG40は、全胴同時自動版替えや自動洗浄など自動化が図られており、ジョブの切り替えと立ち上げ時間を短縮する。18駒の丁合機+無線綴じ機+三方断裁機のCABS4000Vも、素早いセット替えとタッチパネルによる直感的で優しい操作で多品種小ロット生産にも威力を発揮するなど、生産の効率化が図られている。

新設の設備に限らず、日本プロセス秀英堂が保有の印刷機・四六全判カラー6色機・5色機と、情報印刷のA全判両面単色機・菊全判両面単色機のほか、折り機、中綴じ製本機、断裁機も併設されているのも特長。これにより従来からの設備と新設備が融合する現場となり、カラーからモノクロ市場だけでなく、高品質な印刷物に対しても、印刷から製本までスピーディーな一貫生産が実現している。

タイアップ・ファクトリー開設にあたり山下大社長は、「印刷市場は更なる単納期とコスト削減、品質管理のニーズが高まっています。こうしたニーズに応えるためにも印刷から製本まで一貫生産の工場が必要だと感じていました。また今後の変革にも耐えうる工場をつくりたいとの想いもあって、新工場の計画をスタートしました。しかし、1社では力不足であると感じ、従来からご協力を頂いている日本プロセス秀英堂様と協業するカタチでタイアップ・ファクトリーを誕生させることが出来ました。情報印刷1社だけではなく、日本プロセス秀英堂さんの技術力も融合することで、より魅力ある印刷物が一つの工場で出来るようになります。ご期待下さい」と述べている。

情報印刷株式会社

タイアップファクトリー:

神奈川県川崎市高津区下野毛1-2-19

代表者:山下 大氏

本社 TEL 044-850-8861

FAX 044-850-3760

https://johoprint.co.jp/

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