【印刷ビジネスモデル集2019】= 大豊印刷 = 小ロットの厚紙、特色に強み発揮

【印刷ビジネスモデル集2019】<br>= 大豊印刷 =<br> 小ロットの厚紙、特色に強み発揮

A全判両面機、B2判5色機、デジタルのハイブリッド

リスロンB2判5色機
リスロンB2判5色機

板橋区に生産拠点を持ち製造受託中心の印刷会社として定評のある株式会社大豊印刷は、小森コーポレーションのA全判反転機構付オフセット枚葉印刷機「リスロンA37P」をはじめB2判5色機、菊半裁4色機、ホリゾン中綴製本機の一貫システムにより生産性を飛躍的に向上させている。

「全判多色印刷機のマルチ活用により、品質、コストのメリットを追求しています。リスロンA37Pは商業印刷と出版印刷、薄紙と厚紙まで使えるマルチ多色機の役割を果たしています」と向後豊社長は同社の特長を述べる。

同社は厚紙・特色印刷から製本まで対応する。デジタル印刷・小ロット・カラー印刷に素早く対応することで信頼を集めており、特色対応も可能なので、高品質のカラー印刷や小ロットの特色印刷だけでなく、単色・2色・3色の特色印刷を得意としている。またデジタル印刷による即納体制、封筒、伝票印刷の受託生産なども行っている。後加工は、折り・中綴じ製本まで一貫生産する。またB2判裁5色機エンスロン29は0.6㎜の厚紙にも対応するほか、5胴目を活用した水性ニス加工などで高付加価値な印刷物も得意としている。

オフセット多色機はA全4色両面兼用印刷機を中心に菊半裁寸延びB2判5色機の小森エンスロン529、菊半裁四色機リスロン426、四六四裁判2色機桜井オリバー256Ⅱ、A3判ハマダ2色印刷機H252、特色印刷はカラーマネジメントソフト搭載の谷口インキの調合機「調色名人、デジタル印刷機が富士ゼロックスのVersant 2100Pressと小ロット同1600Pressによりオフセットとデジタルのハイブリッド印刷を進めている。

富士ゼロックスのデジタル印刷機
富士ゼロックスのデジタル印刷機

向後社長は「得意の多色商業印刷、特色印刷、封筒、チラシ、パンフレットを全判、反転、特色調合機の特色印の生産性をさらに向上させ、リスロンA37Pは全判機のメリットである高品質・低コストをお客様に提供するための新設備となっている。全判機を持つことで競争力と効率生産という両面を達成しています」と全判両面印刷機のメリットを述べている。

デジタル印刷機は富士ゼロックス「Versant2100 Press」と「D110 Printer」により、オフセットとデジタル化のハイブリッド化を推進している。

向後社長は「モノクロ印刷はさらに小ロット化する傾向にあり、即時性が常に求められています。短納期、大量出力、情報伝達の新たな形を考えた時に、Webとの連携、データベースからの出力が今後さらに重要になる。Webからの販売促進と印刷を組み合わせて多メディア展開になった時の入り口としてWebとワークフローシステム、デジタル印刷が担います。モノクロ印刷に限らず、カラー印刷においてもデジタル印刷とオフセット印刷の特徴と機能を組み合わせて最適な市場の対応を進めたい」と述べる。

株式会社大豊印刷

本社 東京都板橋区小豆沢2-15-8

代表者:向後 豊氏

TEL 03-3960-3131

FAX 03-3960-3132

http://www.taihoprint.co.jp

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