【印刷ビジネスモデル集2019】= マージネット =和歌山から圧着ハガキを全国へ

【印刷ビジネスモデル集2019】<br>= マージネット =<br>和歌山から圧着ハガキを全国へ

バリアブル圧着DM、業界知名度100%目指す

HP Indigo 7900 デジタル印刷機
HP Indigo 7900 デジタル印刷機

圧着ハガキ・圧着DMの『圧着ハガキファクトリー』を運営する株式会社マージネットは、デザインから印刷、製本、倉庫保管、出荷までをワンストップで全国に展開する。2018年8月には液体トナー方式の「HP Indigo 7900」を導入し、フルバリアブルの圧着DMサービスの提供を始めた。

同社はUV擬似エンボス印刷、圧着ハガキ、クリアファイル、キラプリ印刷(UVニスコーティング)、パッケージ、カレンダー、ダブルリング製本の卓上カレンダー・メモ帳などの特殊製本から印刷物の保管、宛名印字、配送まで完結する仕組みを持つ。和歌山県上富田町の本社工場は近畿自動車道紀勢線の高速道路と南紀白浜空港が至近で、大阪と首都圏の物流好適地に位置する。

「東京と和歌山市の営業所は首都圏、近畿圏が本社工場と直結し、日本全国も同じ感覚です。物流のネットワークは高速道路と航空便、さらにインターネットの通信インフラが距離の壁を無くしました。当社は業界における知名度100%を目指しています」と池田朗社長は述べる。

また一方で地域と印刷会社との交流に力を入れている。本社は地元の学校や高校生の見学者コースを用意して工場見学を積極的に実施している。『見せる工場、見えない情報』を掲げ、セキュリティ管理を確立して先進のITを駆使したものづくり企業としてアピールしている。

工場見学が多くなっているのがデジタル印刷によるバリアブルの圧着DMだ。池田朗社長は「一枚、一枚違った絵柄が印刷できるバリアブルの圧着DMは、顧客の差別化戦略に対応します。オフセット印刷のUV圧着、ふち糊圧着で実績を重ね、今後は価格勝負ではないバリアブル圧着DMの市場開拓を目指しています」と述べている。

デジタル印刷機HP Indigo 7900は一枚、一枚デザインが違うDMが可能となり、キャンペーン等で「バリアブルの圧着DMを使いたい」という問い合わせが寄せられるようになってきた。圧着ハガキでは特殊な商材で顧客からの相談が多くあり、ワン・トゥ・ワンDMへの展開方法や顧客セグメントやターゲティングのサポートも行っている。

池田社長は「今後はAIを導入してターゲティングし、抽出した先に自動的にDMを出すような仕組みも考えたい」と今後の方向を述べている。

圧着ハガキファクトリー・株式会社マージネット

和歌山県西牟婁郡上富田町生馬811-1

代表者:池田 朗氏

TEL 0739-83-3344

東京営業所

東京都渋谷区恵比寿西2-1-7-304

TEL 03-6912-7052

https://ac-factory.com

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