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アーリークロス 小ロットふせん紙印刷「ふせん紙王国」

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2015.11.9

専門サイトで販促支援

佐藤社長

佐藤社長

企画やデザインからWeb、印刷などのメディアを使った販促支援を展開する株式会社アーリークロス。2008年、仙台市で佐藤智裕社長が創業し、2年後の2010年から印刷通販サービスを立ち上げた。現在はノベルティ関連で7つの専門サイト、印刷関連で3つの専門サイトを運営している。中でもノベルティ関連の「激安 ふせん紙王国」は需要が増加。50部以下の小ロットでも対応可能なので、個人から印刷のプロまで幅広く利用者を増やしている。
同社の佐藤社長は販促支援を目的とする印刷通販サイトの立ち上げを目指して創業。しかし、サイトを立ち上げたものの、当初は通常の訪問営業で売上を何とか立てるという状況だった。方針を変えたのが2010年。これまで一つのサイトに様々な商材を盛り込んでいた運営方法から、個別商材に分化して複数の専門サイトを立てた。これにより目的に沿って利用者が集まりやすくなり、利便性も増していった。
現在、専門サイトは、ノベルティ関連の「激安クリアファイル王国」、「激安ふせん紙王国」、「激安ボックスティッシュ王国」、「激安うちわ王国」、「激安カレンダー王国!」、「激安マイクロファイバークロス王国」、「激安メモ帳王国」の7サイトを展開。印刷関連の「激安伝票王国!」、「激安おこのみぷりんと.com」、「激安あーりーぷりんと.com」の3サイトを運営している。

多彩な商品アイテムを揃える

小ロットふせん印刷に対応

小ロットふせん印刷に対応

需要を伸ばしている「激安!ふせん紙王国」は、顧客からの要求が発端となった。オリジナルでふせん紙に印刷してもらいたいというもので、大手のふせん紙メーカーに問い合わせたところ、「かなり高い金額だった」と断念。自社で何とか製作できないかと情報を集めて工夫を重ねた結果、2014年に製造方法を確立した。
ふせん紙の印刷を手掛ける印刷会社は少ない。さらに小ロットに対応する業者となるとさらに絞られる。「ふせん紙王国」の最低発注ロットは50部。基本最大で10,000部までメニューに載せている。
基本的な商品は「表紙カバー付タイプ」、「台紙タイプ」、「ポップアップタイプ」、「ミニタイプふせん」、「大きいタイプふせん」、「ブックタイプふせん」、「ハーフカバータイプふせん」、「2ツ折りタイプふせん&メモ」。これに各種サイズが設けられており、商品数は100種類以上にわたる。
ふせんカバーや台紙に使用する用紙は、アートポスト220㎏。PP加工が施されており、傷を防ぐほか、光沢により高級感を演出している。通常のふせんの色はイエロー、ピンク、ブルー、グリーン、ホワイト。20枚、30枚、50枚、100枚綴りの4種類が用意されている。蛍光ふせんが蛍光オレンジ、蛍光イエロー、蛍光グリーン、蛍光ピンク、半透明のPETふせんが蛍光オレンジ、蛍光イエロー、蛍光ピンク、蛍光グリーン、蛍光ブルーの5連となる。最近ではジグザグに取り出せるPETふせんも用意している。全ての商品はOPP袋に個装されて納品される。
現在、受注地域は北海道から沖縄まで全国に及ぶ。大きく販促目的、グッズ販売目的のニーズがある。販促が一般企業をはじめ、印刷、デザイン、広告代理店、グッズ販売が一般消費者、同人関連である。
「オンデマンド印刷機で生産しており、小ロット対応が可能です。小ロット化したことで個人ユーザーが増えました。ネットによるハンドメイド品の販売が増えており、そうした感覚で販売を目的としたケースが多いですね。また、同人からの需要もここのところ増えています」(佐藤社長)
データ入稿はイラストレータやフォトショップのほか、オフィス系データ、写真・画像データ、手書きに対応。依頼をすればデザインからも受け付ける。ふせんには糊しろがあるため、商品ごとにテンプレートを用意。絵柄の配置できる箇所が簡単に判る仕組みとなっている。

印刷会社向けの代理店制度を検討

全国各地から受注は入るが、やはり販促需要が盛んな関東圏、近畿圏からの受注が多い。中でも印刷、デザイン、広告代理店のプロ需要が3割を占めている。
「やはり商材を増やして顧客に提案するツールとしたいのだと思います。印刷会社様からのデータ入稿は信頼性が高いので、増やしていきたいと考えています。」(佐藤社長)
印刷会社の営業担当者は、自社設備でできない商品でも顧客から依頼されれば断れない。イベント関連では企画から様々なグッズの手配までワンストップで受注するケースもあり、外注窓口の引き出しの多さが問われる。ふせん紙はノベルティには最適なため、クライアントからの要請が増えているようだ。
法人・事業主を対象に請求書による取引や発送代行など、印刷会社が利用しやすいサービスを設けている。さらに現在、代理店制度を検討しており、卸値設定などの環境を考案している。また、納期は通常2~3週間だが、相談すれば納期も柔軟に対応するという。
今年10月に開催された「プレミアムインセンティブショー」でも多くの来場者が同社のブースを訪れた。佐藤社長は「魅力をアップさせるためにも、新しい商品を開発するとともに、差別化が図れるサービスの拡充を目指したい」と述べる。今後も顧客の利便性を上げる取り組みを続けていく意向である。https://www.e-fusenshi.com/