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【技術】西岡製作所
全自動多機能製本カバー機トライオートPLUS
カバー、腰帯、投げ込みのワンパス化で生産性向上

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2020.5.21

トライオートPLUS

トライオートPLUS

株式会社西岡製作所は本のカバー、腰帯、売上カード、投げ込み(はがき、パンフレットなど)の装備品を全自動で装着する「トライオートPLUS」で、製本カバーのワンパス化を提案している。

トライオートは昭和44年に書籍のカバーや腰帯掛け、スリップの挿入、はがき・パンフレットの挟み込みをワンパスでこなす機械として開発された。リリース以来、カバー、帯、スリップを自動化する機械として国内で同社がほぼ100%のシェアを占めている。

最新版の「トライオートPLUS」はA6判からA4判までの書籍にカバー、腰帯、売上カード、投げ込み(はがき、しおり、パンフレット)など最大3種類の装備品を全自動・一工程で装着できる。これまでの実績をベースに様々な改良も施されている。

具体的には、①セット替え時の調整箇所(約20箇所)はNC制御下により本寸法の数値入力を可能にした。②過去の製造データの蓄積と再利用を可能にした。③セット替え時の本の寸法入力、運転中の各部の微調整をタッチパネルによる集中制御で可能にした。④運転中に調整可能な部位を追加。⑤ライン化に際して他メーカーの機械との作業データの共有化を可能にした。⑥本体のデザイン、カラーを一新した。

これらの機能により、従来機に比べて10分の1での切り替えを実現する。セット替えを数値制御することで、ヒューマンエラーを抑制。運転中の再調整が容易になるため、短時間機械が停止するチョコ停を低減する。また、製本ラインシステムの一部としてトータルで生産効率を向上する。

基本仕様は投げ込み装置4台、入口、出口直結の動力電動制御部の自動停止装置、コンピュータによる自動セット替えを装備している。数値設定後、自動セット替えを約3分で仕上げる。操作用タッチパネルは15インチカラー液晶、機械両側から操作が可能となっている。

マーケット志向、オープン化、多品種小ロット対応という最近の製本ニーズの中で「より安定した品質の製本」「より繊細な品質の製本」「より高い稼働率」「製本作業が楽しく進められる機械」という4つのコンセプトを実現した。

西岡南弥社長は「安定した品質の製本、繊細な品質の製本、高い稼働率、製本作業が楽しく進められる機械というコンセプトを達成することができた。本は工業製品であり美しくて品質が絶対条件となる。従来製品に較べてセット替えの際の調整箇所をNC化、過去の製造データの蓄積と再利用、タッチパネルによる集中制御、ライン化の際の他メーカーの機械とのワークデータの共有化を図った。セット替え時間の短縮、セット替えのNC化によるエラーの減少、チョコ停といわれる停止時間の低減等の効果が表れた」と述べている。