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【技術】桜井グラフィックシステムズ
ホットフォイル、転写シートのワンパスシステム
スクリーン印刷が加工機に、高付加価値市場を開拓

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2020.5.21

株式会社桜井グラフィックシステムズはポストプレスにおける「表現力」を豊かにするシステムとして全自動スクリーン印刷機とインクジェット装置をライン化した「DMS-80SD-EXT」、全自動スクリーン印刷機と箔押し機LQM-105に検査装置をライン化した「MS-102AX+LQM-105 EVOLUTION+SI-102IN」を提供する。同製品は4月14日から17日まで岐阜県美濃市の同社岐阜工場で開催された「第10回サクライ岐阜工場新技術発表会」で発表された。「DMS-80SD-EXT」は熱転写シートをワンパスで作成する熱転写印刷システムで、ユニフォームや衣服のブランドで多く使われる。箔押し加工のホットフォイルラインは、微細な箔加工のパッケージ印刷やカタログ、パンフレットなど高級カタログ市場で注目を集めている。

全自動スクリーン印刷機+
インクジェット装置搭載2色ライン
DMS-80SD-EXT

全自動スクリーン印刷機+インクジェット装置搭載2色ラインDMS-80SD-EXT

全自動スクリーン印刷機+インクジェット装置搭載2色ラインDMS-80SD-EXT

DMS-80SD-EXTはワンパスで複合的な熱転写シートの印刷加工を行うシステム。衣類への転写を目的とした図柄をインクジェットで4色印刷し、白打ち・糊引をスクリーン印刷した後に、粉撒き機を通過することで、印刷された場所のみにパウダーが散布され、ワンパスで熱転写シートを作成する。
工程は衣類への転写を目的とした図案をインクジェットで4色印刷する。インクジェット装置はCMYK4色、欧州装置メーカー製のプリントヘッドでインクジェット印刷。印刷された図案保持のための白打ち・糊引きをスクリーン印刷機で行い、次工程では乾燥後にホットメルトパウダーのためのニスを2台目のスクリーン印刷機で行う。印刷された場所のみにパウダー粉撒き装置で塗布後に乾燥。熱転写シートをワンパスで作成する。
機械の制御は「トータルラインコントロールコンソール」で行われる。コンソールからはライン各部の稼働状況モニター、エラー、アラーム表示、メンテナンス時期の表示、稼働数値の管理、ラインの起動、停止指示などを行う。
同システムのサーボ駆動型全自動スクリーン印刷機DMS-80SDは、定速スキージー走行により均一なインキ皮膜の厚みを形成する。自在のストローク変更による最適な面付、CCDカメラシートアライメント装置の使用が可能となる。
インライン粉撒き装置はシート上に熱溶解タイプのパウダー糊を散布し、未乾燥の印刷された部分にのみパウダーが残る。余分なパウダーは気流、散布メカニズム、ブラッシングの組み合わせにより効果的に除去される。

全自動スクリーン印刷機+
ホットフォイル加工+検査ライン
MS-102AX+LQM-105 EVOLUTION
+SI-102IN

全自動スクリーン印刷機+ホットフォイル加工+検査ラインは、シリンダー型スクリーン印刷機、UV乾燥装置、LQM-105エンボス装置、スタッカーで構成される。複数の径の異なる箔ロールを同時にファイリングが可能で、紙面上でフォイルの必要な部分を細かく指定が出来、3インチコアの採用で300㎜径の箔ロールの装着を片側から交換可能にしている。
印刷、箔押しされたシートはインラインで検査され、透明のシート検査も行われる。検査結果はディスプレイ上に表示されるほか、外部出力が出来る。
スクリーン印刷とホットフォイル加工術がワンパスで実現でき、スクリーン印刷の厚盛UVニスで型を形成し、フォイルを合わせることで高品質・高付加価値を実現する。また箔の全面張りや多面付けが出来るため見当制度が高く、箔の型を使用しないため汎用性、低コスト性に優れている。さらに既存のスクリーン(UV)へオプション加工機として搭載が可能で、初期投資を抑えることで外注費用の削減や利益を高めることが出来る。