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【ビジネス】大洞印刷
Indigo 30000で3つの柱に挑戦
小ロットパッケージで新市場を生み出す

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2016.8.9

 

パッケージ市場底上げへ

新たな需要を作り出す

 

厚紙対応のHP Indigo 30000 デジタル印刷機

厚紙対応のHP Indigo 30000 デジタル印刷機

クリアファイル専門のネット通販サービス『ボラネット』を展開する大洞印刷株式会社(岐阜県本巣市)は、4月25日、東京オフィスを開設し、業務を開始した。昨年導入した日本HPの厚紙専用B2判デジタル印刷機「Indigo 30000 デジタル印刷機」(以下、Indigo 30000)による小ロットパッケージ事業の足掛かりとして活動している。

同社はクリアファイルに続く事業の柱として「パッケージ」を見据えている。CAD、抜き、UV印刷、多色印刷のノウハウを持っており、パッケージの生産面での不安はない。すでにA3判機「HP Indigo 7800 デジタル印刷機」(HP Indigo 5600 デジタル印刷機からの切り替え)では小ロット印刷やバージョニング印刷のパッケージ制作で実績を重ねている。

しかし、国内のパッケージ印刷市場は安定しているものの、急速に成長しているわけではない。商品・製品に付随する副資材であり、クライアントはオンされるコストを最小限に抑えつつ、“顔”といえる品質に徹底的にこだわる。つまり、低コスト要求の圧力が強いわりに品質要求が厳しい。新規参入するには低収益を覚悟の上で、価格競争に身をさらす必要がある。

同社にはそうしたレッドオーシャンに飛び込むつもりは毛頭ない。全く異なる視点でパッケージ市場を見ている。

裏面のレシピが異なる パッケージサンプル

裏面のレシピが異なる
パッケージサンプル

同社の大洞広和専務取締役は、「オフセット印刷でパッケージを獲得したいと考えていたが、デジタル印刷の機能を活用したパッケージ製品の感触が大きいことが判った」と、デジタル印刷を軸にしたビジネスを考えている。既存の市場を奪い取るのではなく、新規の需要の創出を指向しており、パッケージ市場の底上げを見据える。そのための東京オフィスの開設である。(続きは『デジタル印刷ビジネスブック2016夏』で)